FBA在庫保管超過手数料とFBA在庫保管制限

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先日、2020年9月1日よりAmazon.jpでもFBA在庫保管超過手数料が導入されるとの告知がありました。今回は、FBA在庫保管超過手数料とFBA在庫保管制限について、概要と対処をテーマにします。

 

FBA在庫保管超過手数料とは?

先日告知された「FBA在庫保管超過手数料」とは、FBAの在庫保管制限をかけられている出品者で、FBA在庫が在庫保管制限を超過した場合に、超過在庫分に対して課せられる手数料です。

わかりやすく言うのであれば、「回転率の低い商品をFBA在庫にしてFBAの倉庫スペースを使うのなら、お金払ってください」ということです。

 

そもそも在庫保管制限とは?

在庫保管制限は、効率的にFBA倉庫を使うためのAmazonの施策です。売上や在庫状況などのパフォーマンスの低い出品者に対して、AmazonがFBA在庫の量を制限します。次項から詳しくみていきましょう。

 

適用される保管タイプ

在庫保管制限は、以下の保管タイプ毎に設定されます。

・標準

・大型

・服&ファッション小物

・シューズ

 

 

在庫保管量が制限される場合と制限されない場合

大口出品者のFBAでの在庫保管量は、制限される場合とされない場合があります。

<在庫制限されるケース>

 

・在庫パフォーマンス指標が400を下回った出品者

<在庫制限されないケース>

 

・在庫パフォーマンス指標が400以上の出品者

・新規出品者(商品を出品している期間が26週間未満)

・2回のスコアチェック対象週(「3. FBA在庫保管超過手数料の対象かどうかの確認方法」参照)に在庫パフォーマンス指標のスコアを作成するのに十分な売上データがない出品者

※在庫パフォーマンス指標のしきい値は、2020年7月1日以降、400となります。

 

在庫パフォーマンス指標とは

在庫パフォーマンス指標とは、出品者の売上・在庫レベル・手数料等などのデータをAmazon側で集計し、セラーのFBA在庫の管理状況を0から1,000までの数値でスコア化したものです。

セラーセントラルの在庫パフォーマンスダッシュボードから、自身のスコアを確認できます。

https://sellercentral-japan.amazon.com/inventory-performance/dashboard/

 

在庫制限を超過するとどうなるか

在庫パフォーマンス指標が400を下回り在庫制限が適用されたのに、在庫量が制限値を超過している場合は、以下のようになります。

・その保管タイプで、新規で納品プランを作れなくなる(つまり、FBA納品できなくなる)

 

・在庫保管超過手数料が発生する

 

制限がかかった場合の、保管制限値の確認方法

在庫パフォーマンス指標が400を下回り在庫制限が適用された場合、納品プラン管理画面下のストレージモニターで、保管タイプ毎に制限値を確認できます。

 

FBA在庫保管超過手数料の対象かどうかの確認方法

2.32.5にあるように、自身の在庫パフォーマンス指標や保管制限を確認することが可能です。また、Amazonからも以下のスケジュールで通知が届きます。

①在庫パフォーマンス指標400未満の場合、四半期末の6週間前(<在庫保管制限のスケジュール>の「初回のスコア確認」)に、次の四半期に適用される在庫制限の数値に関する通知が届きます。

②それでも「最終のスコア確認」までに改善されない場合は、次の四半期、その保管タイプにおいて在庫制限の対象となります。

<在庫保管制限のスケジュール>

※Amazonヘルプページより

 

FBA在庫保管超過手数料の算出方法

在庫保管超過手数料は、31,727円/立方メートルに在庫保管制限を超過した在庫量の1日あたりの平均をかけて算出され、在庫保管手数料に加算されます。

例えば、最初の四半期で在庫パフォーマンス指標400未満になったとして

<第20週>在庫制限の通知を受信

 

<第26週>在庫を減らしきれず、標準サイズの在庫保管制限を2立方メートル超過

次四半期は在庫制限の対象となります。その後、在庫を返送/所有権放棄で一部減らしたとします。

<7/1>超過している2立方メートルに対して在庫保管超過手数料が発生

 

<7/11>そのうち1.5立方メートルに対して返送/所有権放棄手続き

残り0.5立方メートルについてはまだFBAで超過したまま

この場合、以下のようになります。



FBA在庫保管超過手数料への対処

万が一、在庫保管制限を超過してしまった場合の対処について、いくつか挙げてみました。

  • FBA在庫を減らす

FBA在庫期間レポートや在庫の保管日数レポートで在庫の詳細を確認して、まずは在庫を減らして対応する必要があります。

・とにかく販売数を増やす

 

・回転の悪い商品を返送(または破棄)

そして在庫を減らした次の段階として、回転の良い効率的な商品へ、商品の見直しが必要となってくるでしょう。

自身のやり方を見直せる、良い機会なのかもしません。

 

  • いっそ、倉庫業も伴う納品代行業者に委託する

自己配送として倉庫業も伴う納品代行会社に頼むのも一手です。自己配送にも対応していて、保管料金がFBAよりも低価格な代行業者もけっこうあります。

 

まとめ

FBAは、初期費用がかからず毎月の固定費がなく利用した分だけ手数料が発生するシステムなので、自分で倉庫を用意することを考えると低いリスクで導入することができます。

また、手数料はかかれど配送までお任せできるので、副業だったり個人で大量の商品を捌く場合には本当にありがたいシステムです。

 

まずは在庫保管制限に引っかからないよう、在庫パフォーマンスのスコアを400以上に保つことが大前提です。

効率的に回る在庫を作っていきましょう。

 

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