高額転売についての当事者の意識と、メルカリの対応

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高額転売について、面白いアンケート記事があったので拾ってきました。

PS5やカープ戦のチケット、パンデミック下におけるマスクや消毒液…などなど、最近では常に問題として上がっている高額転売。そんな中、メルカリでは、「生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品であり、できるだけ早く多くの人に届けられるべきであるにも関わらず、供給が著しく不足している商品(メルカリ公式ページより抜粋)」の高額転売は禁止するものの、その他の商品で高額転売が疑われるものについてはアプリ上で購入者に注意喚起する機能を導入すると発表しました。

「悪」のイメージがついてまわる高額転売ですが、実際に高額転売された商品を購入した一般消費者の意識は少し違うようです。

どんなアンケートか

全国の男女2,300人に、高額転売・高額転売商品の購入経験やその時の意識についての、日本トレンドリサーチによるアンケートです。

アンケートによると、

■高額転売したことある人は全体の6.7%

■高額転売されている商品を実際に購入したことのある人は全体の約9%
 ・今までに欲しい商品が欲しい商品が「高額転売」されていたことが「ある」人…38.1%(876人)
 ・そのうち、購入したことのある人…23.9%(209人)

209人÷2,300人=約9%

なるほど、高額転売できる商品は一般的には入手困難だろうし、納得のいく数字です。

興味があったのは、高額転売の当事者の意識。このアンケートでは、その時の意識についても調査されています。

 

高額転売をしている人の約65%は罪悪感が「ない」

理由は以下の通りです。

日本トレンドリサーチ記事より

確かに。おっしゃる通り。

 

購入者は納得しているケースが多い

転売されている商品を実際に購入した方の感想は、肯定的なものが多いようです。

日本トレンドリサーチ記事より

ちなみに以下は、高額転売されている商品の購入を考えたことのある人の、購入を考えた理由です。

日本トレンドリサーチ記事より

 

まとめ

高額転売の許容範囲は、人それぞれの価値観・需要そして倫理観が関わってくる問題なので、非常に線引きが難しいところです。

コロナ禍でのマスクの高額転売のような、生命の安全や健康に関する商品の高額転売は倫理的に疑問を持ちますが、おもちゃ、ホビー関連や実用品などに関しては昔からプレミア品というものが存在します。商品と金額を見て購入を判断するのは消費者自身だから、商品の類にもよりますが、一概に「悪」とは言えません。

プレミア商品を見つけてきて提供するのも、リサーチにリサーチを重ね、容易ではありません。今回の日本トレンドリサーチによる調査結果をみると、一般の商品についての高額転売に関しては注意喚起に留まるとしたメルカリの判断は妥当だと感じます。

 

<参考記事>

・日本トレンドリサーチ「【高額転売】欲しいものが高く売られていたことが「ある」38.1%」
https://trend-research.jp/7026/

・メルカリ「メルカリ、外部有識者とともに策定した「マーケットプレイスの基本原則」を公開」
https://about.mercari.com/press/news/articles/20210127_marketplaceprinciples/

 

 

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